妊娠中の便秘と便通

妊娠中の便通トラブル便秘・下痢は改善できる

妊娠中は便通に関する悩みがつきものです。

 

妊娠の便通を解決した妊婦さん

妊娠したら便通がよくなったという方も中にはおられますが、多くの妊婦さんは妊娠によって便秘が悪化したり、これまで便秘などなかったのに便秘になってしまうことがあるようです。

 

また妊娠中は下痢をしてしまうことも心配です。

 

下痢の場合は早流産につながる子宮収縮にも影響するようですから、下痢が続くようであれば要注意です。

 

妊娠中にそれまでとは便通の状況が変わるのは、ひとつは女性ホルモンの変化が関係しており、また精神的な要因や環境の変化も関係しています。

 

妊婦の便秘の原因とは?

 

いずれにしても妊娠中は特に便通の状態に注意を払って、なるべく便通で悩まなくてすむように対策をしておきたいものです。

 

そのためには何よりも腸内環境を整えることが大事です。

 

便通の異常は多くの場合、腸内環境の乱れからきます。

 

腸内環境は腸内の細菌である「善玉菌」と「悪玉菌」のバトルによって決まりますが、善玉菌が優勢であるほど腸は理想的に働いてくれます。

 

腸が理想的に働いてくれれば、便にほどよい水分が含まれており、理想の硬さでお尻から出てくれます。

 

また腸がほどよいスピードで便を送り出してくれるので、便がいつまでも腸内に残っていたり、逆に下痢のようにドロドロのまま出てしまったりということがなくなります。

 

このように便秘になりにくい体とは、善玉菌が活発に働いている腸内環境の整った状態のことをいいます。

 

 

では、どうすれば妊娠中に腸内環境を整えることができるのでしょうか?

 

大きく分けて、次の3つのポイントに気をつけましょう。

 

 

食事

 

理想の腸内環境を考えた時に食事の役割は2つあります。

 

ひとつは便をスムーズに出すことで悪玉菌の増殖を防ぐという役割です。これには、食物繊維をたっぷり含む食事や便をやわらかくする食事をバランスよく摂取することが役立ちます。

 

ただ食物繊維も上手にとり入れなければ、逆に便をためてしまう原因になります。賢い食物繊維の選び方

 

また、下痢の続くような時は特に消化がよくて温かいものを食べるようにして、逆に冷たいものや辛いものなど腸を刺激する食べ物は避けましょう。

 

食事のもうひとつの役割は、腸内の善玉菌を増やすことです。

 

腸内細菌の総量はほぼ一定であるといわれていますから、善玉菌が活発になって増えれば、自然に悪玉菌は減っていくようになります。

 

善玉菌を増やすためには、発酵食品であるヨーグルト・チーズ類やぬかみそ漬け・キムチなどを食べることが役立ちます。

 

また善玉菌の代表であるビフィズス菌の大好物オリゴ糖は、早い段階で善玉菌を活性化させる効果が期待できます。最近しきりに「オリゴ糖、オリゴ糖」と言われている理由

 

 

適度な運動

 

妊娠中はどうしても運動量が落ちる傾向があります。運動量が落ちると筋力が低下するために、便を送り出すのに必要な大腸のぜん動運動や腹筋がおとろえてしまい便がたまりやすくなります。

 

便がたまると腐敗発酵して悪玉菌が増殖しますから、腸内環境が悪くなってますます便秘や便通の異常が生じてしまうのです。

 

もちろん妊娠中に激しい運動をするのは避けますが、日課として軽いウォーキングをしたり、家で軽いストレッチをするだけでも便通をよくする上で効果があります。

 

ツボ押しも自宅で空いた時間に行なえるので、妊婦さんにとってとても良い方法だと思います。

 

 

トイレタイムを決める

 

ふだんあまり意識しないことかもいれませんが、人間が生きていくために必要な様々な体の機能は一定のリズムにしたがって働いています。分かりやすいのは睡眠ですが、だいたい毎日同じ時間になると不思議と眠たくなってきます。

 

便通も同じで、一定のリズムにしたがって毎日決まった時間に排便するのが自然なことです。

 

しかし、忙しさなどからつい便意を我慢してしまうような事が続くと、便通のリズムも乱れていき、時間もバラバラで出たり出なかったりといったことが起こってきます。

 

出るべきときに出ていない便はやはり腸内環境を悪化させる原因となり、便秘も進んでしまいます。ですから、自分の排便のリズムを作るためにも、最初は便意のあるなしに関わらず毎日決まった時間にトイレに座ってみるというのは有効な方法です。

 

 

妊娠中はいろいろと初めてのことも多く、体調も安定しなかったりと、規則正しい生活を続ける上では難しい面もあります。それでも「腸内環境にいいこと」を少し意識して生活するだけでも、便秘になりにくい体づくりにはかなり効果があります。

 

神経質になりすぎる必要はありませんが、できることから少しずつ習慣にしてぜひ元気な赤ちゃんを生んでください。

 

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妊娠中に便秘を改善しておきたい理由

妊婦さんにとって、妊娠中の便通を整えて便秘を解消しておきたい大切な理由があります。

 

それは妊娠中の腸内環境が、生まれてくる赤ちゃんにも影響を与えると言われていることです。

 

妊婦の便秘は生まれる赤ちゃんにも影響する

お腹に中にいる間は赤ちゃんは無菌状態で守られていますが、出産と同時に体内に細菌を取り込んでいって自分の腸内環境をつくっていきます。その際の土台となるのが、お母さんの産道に棲息している細菌なのです。

 

その産道の細菌バランスは腸内の細菌バランスと似ており、海外で行われた研究によって赤ちゃんの生後3ヶ月時点で約75%の親子が共通のビフィズス菌を持っているということが分かりました。

 

この研究から言えることは、お母さんの妊娠中の腸内細菌バランスがかなりの程度、赤ちゃんの腸内環境にも受け継がれているということです。

 

現在、赤ちゃんやもう少し大きい子どもの便秘が急増していると言われています。便秘が続くと腸の健康自体も少しずつ損なわれ、免疫力の低下、アレルギー性疾患、発達障害などとも関係してくる場合があるようです。

 

ですから妊婦さんにとって、妊娠中に腸内環境を良好にして便秘を防ぎ、スッキリした便通で毎日を過ごすことは、赤ちゃんの健康のためにもかなり優先度の高いことなのです。

 

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